梅雨どきの関節痛・腰痛対策|湿気・気圧と上手につき合う方法|横内中央医院
2025年6月9日
梅雨どきの関節痛・腰痛対策
― 湿気・気圧と上手につき合うポイント ―
湿度が高く、気圧が変わりやすい梅雨は、膝痛・腰痛・古傷の痛みが悪化しやすい季節です。気象変化に伴う体調不良は「気象病」とも呼ばれ、高齢者だけでなく働き盛り世代でも悩む方が増えています。本記事では、痛みが強まるメカニズムと自宅でできるセルフケア、当院整形外科で受けられる治療をまとめました。
なぜ梅雨に関節が痛むのか?
ポイントは気圧の低下と湿度の上昇です。
- 低気圧… 関節内圧が相対的に上がり、⾻膜や神経を刺激。
- 湿度… 体表面の熱放散が低下し、筋肉・靭帯が冷えて硬くなる。
- 自律神経の乱れ… 交感神経優位となり、痛みの感じ方が過敏に。
特に変形性膝関節症や腰椎椎間板ヘルニアなど、元々関節に炎症を抱える方は影響を受けやすい傾向にあります。
自宅でできるセルフケア 5 箇条

- 関節を冷やさない 膝・腰にレッグウォーマーや腹巻きを活用。就寝時は冷房の冷えすぎを防止。
- 温熱療法 1 日 15 分程度の入浴(38〜40℃)で血流改善。シャワー派なら浴後にホットパック。
- 軽いストレッチ 雨で外出できない日は、椅子スクワットや太もも裏ストレッチを 5〜10 回。
- 水分補給 湿度が高くても発汗しているため、カフェインを控え、常温の水をこまめに。
- 気象情報アプリを活用 「気圧変化アラート」で急激な低気圧接近を把握し、痛み止めを早めに使用。
痛みが強いときの医療機関での治療

治療法 | 内容 | 保険 |
湿布・消炎鎮痛薬 | 痛み・炎症を抑制 | 適用 |
関節内注射 | ブロック注射など・痛み軽減 | 適用 |
物理療法 | 温熱・低周波・牽引で筋緊張を改善 | 適用 |
運動療法 | 理学療法士のセルフケア指導 | 適用 |
当院リハビリテーション科では、気象変化に合わせたセルフストレッチ指導や、膝装具・腰部サポーターの選定も行っています。
雨の日に試したい簡単エクササイズ
- タオルギャザー(足指筋トレ)… 足底のアーチを強化し膝負担を減らす。
- ヒップリフト… 体幹と殿筋を鍛え、腰椎の安定化。
- 膝裏伸ばし… ハムストリングスを伸ばし、骨盤前傾を防止。
まとめ
梅雨時の関節痛・腰痛は、①体を冷やさない ②血流を促す ③適度に動かすが基本です。痛みが続く場合は我慢せず、整形外科へご相談ください。
横内中央医院 整形外科・リハビリ外来
住所:神奈川県平塚市横内 2730-1/TEL:0463-54-5545
気象病による痛みでお困りの方は、お気軽にご予約ください。
キーワード: 梅雨 関節痛 / 気象病 / 膝痛 / 腰痛 / 温熱療法 / 低気圧 頭痛 / 整形外科 / リハビリ