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胆石症の痛みはどこに出る?病院は何科を受診すればいい?

2024年3月21日

胆石症は、胆道に胆汁の成分が固まった結石ができる疾患です。日本の総人口の10~15%が、胆石を持っているといわれています。胆石症は胆石ができる場所によって「胆のう結石」「総胆管結石」「肝内結石」に分類され、症状が異なります。今回は、胆石症の原因・症状や、何科を受診すればいいのかについて解説します。胆石症の症状に思い当たりがある際は、まずは消化器内科を受診しましょう。胆石を有する疑いがある場合は、腹部超音波検査や血液検査などを実施して診断を進めます。胆石症の治療は、症状の有無や胆石の大きさ、胆石ができた場所などによって異なります。無症状の胆のう結石では、定期的な腹部超音波検査による経過観察のみで治療を行わない場合があります。また、同じ無症状でも胆石を溶かす飲み薬を服用するケースもあります。一方で急性胆嚢炎や胆石発作を起こした方や、総胆管結石や肝内結石症と診断された方は治療が必要です。胆のう結石の治療では、鎮痛薬や抗菌薬などが用いられるほか、必要に応じて手術も検討されます。総胆管結石では、内視鏡(胃カメラ)を用いて結石を取り除くのが標準治療とされています。肝内結石では結石を取る治療(手術・内視鏡)や、胆汁うっ滞を解除するための付加手術などが実施されます。